再処理地獄の防蟻処理。

こんにちは、千葉市の住宅診断・ホームインスペクション事務所 アフリスペック一級建築士事務所です。

建築業界の闇と言うのでしょうか…。
利益追求をするがために、本当にお客様の為なのか分からなくなる商品があることがあります。

今回は防蟻処理の話し。

新築時には地盤面から1m以内の範囲に於いて防蟻処理をしなければいけないものと定められています。
新築時の処理価格は実は数万円。それほど驚く金額ではないのです。

しかし防蟻処理業者の目的はそこで儲けることにあらず、数年後に訪れる再処理受注のための名簿集め。
5年後には薬剤の効果が薄れて保証が切れるため、白蟻のリスクが高まります。

そこです。

訪問販売等の白蟻業者が悪徳業者かもしれない…という話はよく聞きます。
そこで頼るのはどこでしょうか…。やはり新築時の業者を頼るのが安心ですよね!…と思ってしまいませんか?

それが再処理地獄の始まりかもしれません。
5年毎に平均12000円/坪程度の費用が掛かります。
そしてそこに使用されている薬剤は『ネオニコチノイド系』が9割以上。

『ネオニコチノイド』調べてみてください…。

では何故それを使うのでしょうか?

前述しました。
5年毎に効果が薄れるから…処理が必要だから…業者が儲かるから。

白蟻業者だけではありません。
様々な業態でこの様なことが起こっています。

地盤調査をすれば数十万~数百万円の地盤改良工事に結びつきます。

いかがでしょうか…それが全て悪いわけではありません。
もちろん真面目に薬品の開発や調査診断をしている人も多くいます。
ただその中にはそういった業者もいるということ。

すこしだけ何故だろう?を考えてみるこれが重要です。
そしてその疑問を業者に素直に聞いてみること。

すべての業者が素晴らしいものを売っていて、建物がどんどん良くなっていけば我々のようなインスペクターは必要なくなるかもしれませんね。

もしかしたらそれが我々の目指すべき姿なのかもしれませんね。

千葉市の住宅診断・ホームインスペクション事務所 アフリスペックでした。