湿気の多い場所や梅雨時期等のお悩みで多いのが『カビ』です。カビを放置しておくのは見た目が悪いことももちろんですが、様々な健康被害を引き起こすとも言われています。
そんなカビだからこそ、建物の状況を把握し適切な対応を取ることが必要です。
住宅診断におけるカビの考え方
住宅診断(ホームインスペクション)としてカビの発生を考える場合は、『カビが発生しているから除去・清掃をしましょう』というアプローチではありません。
なぜそこに湿気やカビが発生しているのか、その原因が何なのかを推測をしていくことです。
カビの発生源となる原因は雨漏りや水漏れ、断熱不良や換気不良、結露水等、水分の関わる問題が多いです。それらの原因をひとつひとつ探っていかなければ根本的な解決には繋がらず、一度カビを除去してもまたいつかは発生してくることになります。
生活環境(生活スタイル)によってもその発生状況は異なります。建物の状況を把握し、そして生活スタイルを変えるということも必要かもしれません。
もちろん、その原因となる真菌は空気中に普通に存在するものです。全てを抑えることは難しいですが、その発生を抑えるために建物側で何をすべきかを見極め、潰していきます。
適切な換気や断熱がされた住宅では著しいカビの発生を抑えることが出来ています。それは建築的なことによるもののほか、居住者の生活スタイルが大きく関わってきます。
カビの生える一因は湿気です。もちろん湿気があるだけでカビが発生するものではありませんが、木造住宅において湿気は大敵です。
過剰な湿気の滞留は外壁内部の結露を発生させ、いずれは構造部分の劣化にまで至る可能性があります。
カビの発生は建物の劣化進行のサインとも言えます。
調査方法について
カビの種類や根本原因を特定するにはいくつかのステップが必要です。カビの除去工事を施したとしても、原因となる発生元を突き止めなければいずれまたカビは発生します。またカビの発生している箇所を特定するための調査ではありません。
①発生状況の確認
換気扇の作動状況や雨漏り等の状況、現在の生活の状況等をヒアリングするとともに湿気のたまりやすい状況等の確認をします。発生部位については予めお知らせいただくと、現地での調査・検証がスムーズです。
②ATPふき取り検査(A3法)
ATPふき取り検査によりカビや生えている汚れ等が存在する(生えている)可能性があるのかを測定します。(基本5箇所)
※ATPふき取り検査は、生物に依存する汚染物質(=ATP量)を高感度に測定する検査です。清浄度検査としては最も支持されています。これにより、カビを含めた汚れを数値化しカビが発生している可能性を見極めます。
③建築的な対策及びアドバイス
室内の温湿度環境の改善や結露に関する考え方等のアドバイスを行います。
④カビの種類の特定(培養)・空気中に浮遊する真菌の測定(オプション・別途お見積)
カビの種類の特定には試験場での培養試験等が必要です。別途お見積りを致します。
調査費用
建物の大きさや状況によって費用は異なりますので、詳しくはお問い合わせ下さい。
お気軽にお問い合わせください。0120-768-054 電話受付時間 10:00-17:00
お問い合わせフォーム※この調査は、カビの発生について建築的なアドバイスや対策を目的としたものです。すべてのカビの発生源の特定や、カビの除去後の再発防止を保証するものではありません。