マンションを購入する際に見てほしい評価制度

マンション選びをする際に、検討しているマンションの管理の評価があるのをご存じでしょうか。
最近たくさんその制度があります。どんな評価制度があるのか見ていきましょう。

  • 2021年2月より開始

LIFULL HOME’S『マンション管理評価』

https://www.homes.co.jp/mansion/management-evaluation/

国内不動産ポータルサイトで初となる「管理組合の運営状況」、「建物設備の維持管理状況」や「修繕計画」といったマンション管理の重要なポイントをプロが評価した結果をWEBで誰でも見られる評価制度です。診断は、(一社)日本マンション管理士会連合会に所属する、マンション管理士が評価をしています。

実際に私も評価する立場で調査をしたことがありますが、この評価が話を聞く限りでも、実際に診断する立場から見ても、一番厳しいのではないかと思います。細かな診断内容の確認はできませんが、ランクをみれば一目瞭然の評価制度。総合評価はS・A・Bの3段階築年数が古いマンション程Sランクを取得するのは難しいので、築年数が古いマンションでSランクを見ると嬉しくなります。

  • 2022年4月より開始

マンション管理業協会『マンション管理 適正評価制度』

マンション管理適正評価サイト (mansion-evaluationsystem.org)

マンションの管理状態を5つのカテゴリーに分類し、ソフト面(現在の管理組合など)とハード面(建物/設備の維持管理)の両面から、30項目について評価する制度です。

マンションの管理状態の評価は、各項目の点数を足した合計点により、6段階(管理体制・建築、設備関係・管理食い合い収支関係、耐震診断関係、生活関連)で表示します。

私は、この評価をする資格は持っていますが、まだ実際に行ったことはありません。ただ何度も同じことを言ってしまいますが、チェック項目は大事な項目ばかりです。

  • 2022年4月より開始

国土交通省 「管理計画認定制度」

報道発表資料:「マンションの管理の適正化の推進を図るための基本的な方針」の策定について~新たに開始されるマンション管理計画認定制度の認定基準などを定めます~

2020年に公布されたマンション管理適正化法改正の一環として開始されるもので、マンションの管理計画が一定の基準を満たす場合に、地方公共団体からの認定を受けられる制度です。マンション管理の水準の底上げや適正管理の誘導を目的としており、主な内容は「管理適正化推進計画の作成」「地方公共団体による認定」「管理適正化のための指導」の3つとなります。審査は約16項目あり、国(マンション管理センター)が指定する講習を受けたマンション管理士が判定を行います。

私は、こちらの制度の診断する資格もあり、新築マンションが対象となる「予備認定」を判定した経験があります。これから既存のマンションの判定もできるようなので判定したいと思っています。国(都道府県)のお墨付きとなればより安心感がある制度ですね。

主な審査項目は管理組合の運営、管理規約、管理組合の経理長期修繕計画の作成および見直し、都道府県等マンション管理適正化指針に照らして適切なものであるなどが主な評価となり、すべての基準が満たされていれば認定されるという制度です。

マンションは管理状況のインスペクションも行いましょう

ここまで概要をご紹介させていただきましたこれらの評価制度は、マンションを購入する際には必ず確認いただきたいと思います。ただ、上記の評価をより詳しく!という場合は、インスペクターの行うマンションのインスペクション(専有部・共用部分の管理状況)をお勧めします。

アフリスペックでは、専有部分のインスペクションはもちろんの事、実際に管理組合を見ているマンション管理士が調査を行い、マンションの管理状況も診断するサービスを開始する予定です。実際に現場を見ているので、今後、管理組合の運営で起こりうる事もお伝えできるのがポイントです。それを知っているか、いないかでも、意識はもちろんの事これからかかる費用等もイマージもでき大きな買い物ですが安心していただけるのではないかと思います。

インスペクションをするタイミングは一般的に契約前になるので、もう購入をご検討いただいている方が対象になるのかなと思っていますが、資料がそろえばマンションの管理状況の確認はできますのでお気軽にご相談ください。

マンションを購入する際の一押しになれる様、是非ご利用していただきたいサービスをご提供していきたいと思っております。

最後までお読みくださりありがとうございました。

マンション管理の『夢』レシピ マンション管理士 松本夢(JSプロパティ

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