ログハウス(丸太組工法)に学ぶメンテナンスの心構え。

ログハウスは心構えの大先生

こんにちは、住宅診断・ホームインスペクション専門事務所
アフリスペック一級建築士事務所です。

これから新築、中古に限らず戸建て住宅を購入しようと考えている方には、建物には維持管理・メンテナンスが必要という基本的な考え方は持っておいて欲しいところです。

マンションの場合には修繕費積立金等が計画的に集められており、計画的な修繕が行われていることが基本です。

今回はそんな戸建て住宅の中でも、『丸太組工法』いわゆるログハウスを例にとってメンテナンスの心構えについて考えてみましょう。

ログハウスを建てましょう!とお勧めするわけではありませんが、住宅を購入する、建てるにあたって心構えを学べるものがログハウスです。| 住宅診断・ホームインスペクション|住宅診断・ホームインスペクション専門アフリスペック一級建築士事務所|オンラインによる全国対応型の相談もうけつけています。北海道・青森・山形・秋田・岩手・宮城・福島・群馬・栃木・茨城・千葉・埼玉・神奈川・東京・山梨・静岡・長野・新潟・石川・富山・岐阜・滋賀・福井・愛知・三重・和歌山・京都府・大阪府・奈良・兵庫・岡山・鳥取・島根・広島・山口・高知・徳島・愛媛・香川・福岡・佐賀・大分・宮崎・熊本・鹿児島・長崎・沖縄 県
ログハウスは家に対する心構えの先生です。

まずは知っておきましょう!木造住宅の種類とは

ログハウスは丸太むき出し。
見るからにメンテナンスが大変そうですよね。

ログハウスも木造住宅の部類に入ります。
そもそも木造住宅といってもいくつかの代表的な構造に分かれます。

  • 在来工法(軸組工法)
  • 枠組み壁工法(ツーバイフォー工法)
  • 丸太組工法(ログハウス)

最近ではCLT等や大型パネルを使った住宅も出てきていますが、現状としては上記の区分けを覚えておいてください。

今回はその中でも ③丸太組工法 に学ぶお話です。

『メンテナンスフリー』『メンテナンスフル』

別荘地等、森の中にあるログハウスはとても映えますよね。

近年では住宅地にもログハウスが建つようになりましたので、少し身近な存在になってきたのでは無いでしょうか。

しかしそんなログハウスは維持管理もちょっと大変です。
ましてや中古住宅としてのログハウスの場合はその状態が特に気になります。

そんな場合はログハウスのインスペクションをご利用ください。

住宅を購入するときに良く聞きませんか?
魔法の言葉『メンテナンスフリー』
しかし本当なんでしょうか?

住宅用建材には維持管理を簡単にするために様々な建材が用意されています。
確かにメンテナンス周期が長い建材はありますが、住宅はその部分だけを修繕すれば良い、というものではないのです。

例えば『この家は瓦だからまだまだ持ちますよ!』という場合、瓦の下の防水層が劣化していれば、簡単に雨漏りに繋がります。

『ガルバリウム鋼板だからメンテナンスフリーです!』これも一緒ですね。

素材の耐久性は高いのかもしれませんが、建築の不具合につながりやすいのがそれぞれの素材の取り合い部分。

ここの納まり方が『命』です。

それに対してログハウスは『メンテナンスフル』とでも言うのですかね。
メンテナンスをして住むこと、それを楽しむことが出来る方でないとこれを扱うことは難しいと思います。

言ってしまえば、これが出来ない方はお金に頼るしかない…ということですね。

ログハウスは通常の建物に比べ、雨漏りの可能性も高いです。
丸太の動きに影響されやすいので、精度も高いとは言えません。

素材自体がそういった状態ですから、納まりもさらに考えないといけません。

手間のかかる建物だからこそ愛着が沸く…とは言いますが、毎年、毎月、毎日のこととなると敬遠したくなる方もいるのはおかしなことではありませんので、その場合には、素材の耐久性などが高いものを選ぶのも方法の一つ。

ただし『納まり』には気をつけてください。

建物の精度って永久なの?

精度の高い建築物といっても、数ミリの誤差が生じます。
どんなに頑張っても、水を張ったように平担という床はありません。
全てには誤差という概念があり、誤差の許容範囲内を目標に作ることが建物の品質につながります。

ログハウスはどうでしょう?
ログハウスはご存じの通り、丸太を横に寝かせて構造体を組み上げます。
竣工時にはある程度の調整をして水平に保たれていたとしても、時間が経過すると丸太自体の自重や乾燥による、ひび割れ、痩せ、変形が生じます。

それがセトリングという事象を起こし、組み上げた構造体の高さが低くなります。数センチ以上も壁の高さが下がる可能性があります。

『ええーうそー、そんなの住めないー』という声が聞こえてきそうですね。

それでは通常の木造住宅は大丈夫なのでしょうか?

いいえ、実は通常の木造住宅(在来工法)でも起こり得る話なんです。

新築時床の精度が例えば水平(0.1㎜も誤差の無い状態)だったとしましょう。
(そんなことはまずあり得ないのですが)

しかし時間が経過すると、梁に割れが生じたり、建物や屋根の自重によってめり込みが生じたり。様々な力がかかってきます。風圧力や地震力による外力もその原因です。

荷物の置き方や、住み方によって少しづつ変形してくるのが構造体。それが積み重なって床の傾きや、梁のたわみ、柱の傾きが多くみられます。

木造住宅は時間が経つと少しずつ変形していきます。
この誤差が大きいか小さいかの差はあるものの、全くないということはあり得ませんので、中古住宅を見る場合にはまずは頭に入れておきましょう。

床が傾いている家はダメ?

もちろん傾いていないに越したことはありません。

しかし傾斜しているからダメ…ではなく、なぜ、どのようにして傾いているのかを推測することが重要です。なぜなら、その傾きが直るものなのか、その場合にどの程度の費用がかかるのか。

要するに最終的にはコスト面が決断の物差しになるということですね。

木構造は常に動いている。
その動きにどう対応するかを考えるのが良いと思います。

時間軸で考えるべし

どんな建物も時間軸で考えておくことが重要です。
完全にメンテナンスフリーの(メンテナンスが要らない)建物はあり得るのか?

ありません。
『メンテナンスフリー』という言葉にはぜひ気を付けましょう。

その点、メンテナンスしなきゃダメ、といっているログハウスのなんと素直なこと。当たり前のことを言っているのですが、他の一見、手の掛からなそうな『メンテンナンスフリーっぽい家を見るとそれが怖くなってしまうんです。

これだけは知っておいてください。

『どんな建物にもメンテナンスが必要』

まとめます

ちょこちょこ脱線しながらお話ししましたが、要するにどんな建物であれ、メンテナンスの意識は持ってほしいということ。

それを楽しめたら家を持つって最高の楽しみではないでしょうか?
難しければ、なるべく手の掛かりにくいものを選択する。

そんな考えはどうでしょう?

試しにログハウスの展示場等を見てみると、少し考え方が変わるかもしれませんよ。

何かあったら、アフリスペックを思い出してくださいね。

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