鉄筋コンクリート造(RC造)のシロアリ被害。木造だけの話じゃなかったの?

鉄筋コンクリートだからって気は抜けない。

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鉄筋コンクリート造でも油断してはいけないシロアリのこと

こんにちは、住宅診断・ホームインスペクション専門事務所
アフリスペック一級建築士事務所です。

鉄筋コンクリート造ってシロアリとか関係ないでしょ?

そう思っている方は多いかもしれません。

しかしそうでもないんです。

シロアリは湿度の高い場所や湿った木材等が大好物。

木造住宅については特にそういったことに気を付けているので比較的大丈夫でも、鉄筋コンクリート造(RC造)の場合にはちょっと気が緩むのでしょうか。内装の木部がシロアリの被害に合っていることが多いような気がします。

そこか!シロアリの侵入ルート

木造住宅でも営業トークでよく使われているかもしれませんが、『べた基礎だからシロアリは来ません…』はちょっと危険な考え方。雨漏りや水漏れが発生している木部にはシロアリが発生する可能性が高いです。

べた基礎ってコンクリートで覆われているから絶対大丈夫そう…と思うかもしれませんが、基礎にも様々な隙間があります。

  • コンクリートの打ち継ぎ部分
  • べた基礎の水抜き孔部分
  • 配管の貫通部分等
  • 防湿コンクリートと基礎立ち上がりの隙間等
  • 基礎断熱の断熱材の裏側(基礎外断熱・基礎内断熱)等

すき間が無いように見えても実はたくさんすき間があるのが

躯体が大丈夫ならOK?

コンクリート住宅にシロアリが発生をしたとしても、構造が倒壊するなどの被害に至る可能性は低いと思います。ただし、内部の木部(内装を作っている部分)については被害が拡大する可能性があります。

建物の内装部分(非構造部分)については構造部分ではないから大丈夫なのでしょうか?

構造部分でない部材も時に危険を招く恐れがあります。
決して油断をしてはいけません。

主に下地と呼ばれる部材が不足していれば、例えば壁に取り付いているエアコンや階段に取り付いている手摺などが落下する可能性があるかもしれません。

特に体を支えてくれる手すりなどの下地がシロアリの被害にあっていたらどうでしょう。思わぬ事故につながる可能性もあります。

鉄筋コンクリート造だからすべての部分が頑丈というわけではないんですね。
内装材については木造同様にシロアリに気を付けたいところです。

いかがでしょう。

結局のところどんな住宅も定期的な点検を行い、不具合が無いかを確認することが、安全に住むためには必要なのかもしれません。

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