全国のマンションストック戸数
国土交通省から発表されている全国のマンションストック戸数(2022年末時点)によると、全国にマンションは約694.3万戸あるそうです。
https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk5_000058.html
分譲マンションストック数の推移(2022年末現在/2023年8月10日更新)2023年11月24日
そして2022年時点で、築40年以上のマンションは125.7万戸存在し、今後、10年後(2032年末)には約2.1倍の260.8万戸、20年後(2042年末)には約3.5倍の445.0万戸に増加する見込みというデータも出ています。
マンションの寿命は何年?
これだけ多くのマンションが今後増加する中で、人間と同じようにマンションも歳を重ねます。ネットで検索してみると、100年・150年と言われるようになっていますが、実際にはどうなのか現時点では判断ができません。その前提条件としては当たり前のことですが、建物が定期的にメンテナンスをしているかが重要です。同じ築30年でも管理状況によってはかなり差が出てくると思います。
私が参加させていただいている管理組合の理事会では第4回目の大規模修繕を迎え、次の大規模修繕の時期までに、維持をするのか建て替えかを検討しないといけない時期に来ているね、という話題も出ましたのでこれから益々マンションの建替えの情報が盛んになってくる時代になりそうですね。
マンションを買う際に重要なポイント
なんだか難しい話になりましたので、これだけ多くのマンションが存在する中で、管理状況を確認するためには、どんなことをポイントにマンションを選べばよいのでしょうか。
それは「管理組合の活動・考え」を知ることが重要です。
それはどうやって調べるかというと、中古マンションの場合「管理組合の資料」です。管理組合が活動するためには以下の書類等がなければ健全な管理はできません。
管理組合に保存されている書類の代表例
・管理規約や細則
・長期修繕計画
・総会議案書・議事録
・理事会議事録
・管理会社の委託契約書(管理会社に委託している場合)
・竣工図面
・修繕履歴
・・・・などなど
まだその他にもたくさんあります。築年数の経過したマンション程、資料は膨大です。
新築マンションの場合は販売会社の提供されるパンフレットや管理規約、長期修繕計画、重要事項説明等で判断することとなります。
ただ、今お話ししたことは共用部分の話です。その他に専有部分についてもどのような状況で販売されているかの状態の把握は必須と言う事は言うまでもありません。
こんなこと考えて、判断なんてできない!と思うかもしれませんが興味を持てば理解できて、確認すべきポイントが分かるようになります。
でも、そんな短時間で判断できないという方は「インスペクション」を専門家に依頼すればその負担は軽減できると思いますのでご安心ください。インスペクションとは、家の状態をチェックする事。インスペクションは絶対にやらなければいけない義務はありませんが、トラブルを避けることもできるため行うことをおすすめします。
現在、マンションに特化したインスペクションを準備していますので、今後ご紹介したいと思います。お楽しみに!
それでは、最後までお読みくださりありがとうございます。
マンション管理の『夢』レシピ マンション管理士 松本夢(JSプロパティ)
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