床鳴りの原因と対処の方法は?
歩くたびに床材がきしんで“ギシギシ”“キイキイ”“ミシミシ”と音が鳴ることを「床鳴り」といいますが、床鳴りは築年数が古い住宅ばかりでなく、新築してから間もない住宅であっても発生することがあります。
そして床鳴りが発生している住宅は住まい手から嫌われることが多く欠陥住宅と思われがちですが、どんな家にも発生する可能性があります。

そこで本記事では、床鳴りが発生する原因と対処のしかたについて紹介したいと思います。
床鳴りが発生する原因は?
床を構成する部材には大引きや根太などがありますがこれらの部材には無垢材(自然の木を切り出した木材)が使われることが多く、無垢材は水分を含んでいるので、乾燥すると収縮、反り、ねじれなどの不具合が発生することがあります。
そのため床下地に微妙な狂いが生じて、歩くと床がたわんで床鳴りが発生しやすくなります。
とくに冬場などの乾燥した時期には木材が収縮するので、床鳴りが発生することが多くなります。
さらに床がフローリングの場合には、フローリングの実(さね)と呼ばれる接合部に隙間が生じるため、わずかの隙間であってもこすれて床鳴りが発生する原因になります。
また稀に、大引きや根太の間隔が広すぎたり水平でなかったりする施工不良が原因で床鳴りが発生することがあります。
その他ではフロア材の固定には大工がフロア釘を使用すべきところを施工が簡単なフィニッシュネイル(一般的な釘よりも釘頭が小さく、主に仕上げに用いることが多い釘)を使用したり、専用の接着剤を使用すべきところを普通の木工用ボンドを使用したりすると、床鳴りの原因になりがちです。
新築後間もない時期に床鳴りが発生した場合には、大工によるこれらの施工不良が疑われます。
さらに築年数が古い家で湿気が多くて通気性が悪い場合には、床下にカビが繁殖している可能性が高く、下地材の劣化が進行しやすくなります。
キッチンや洗面所などの水回りスペースの床がきしむ場合には、床の下地材が腐食している可能性が高いといえるでしょう。
またシロアリの食害による場合もあるので、しっかりと原因を究明して必要な処置を施すことが大切です。
床鳴りの対処のしかた
床鳴りの修理は一般的に2人1組になって1人が床上を歩行して床鳴り箇所を明確にし、1人が床下点検口などから床下にもぐって根太と床材の間の隙間にクサビを入れることによって行います。

床鳴り修理の方法1:根太と床材の間にクサビを入れ、接着剤で固定する方法が
床鳴り修理では一般的によく行われています
ホームインスペクションを行う際に床下にもぐると、時々このような床鳴り修理の跡を見かけることがあります。
しかし2階の床や階段の床鳴りの場合には床下にもぐれないことが多いので、床の上から隠し釘を打って止めることになります。
またフローリングの実(さね)がすれて音が出ている場合には、カッターの刃をフローリングとフローリングの間に入れて少し隙間を開けるようにしたり、フローリングの継ぎ目に沿って市販の床鳴り補修剤を隙間に注入したりして修理する方法があります。

床鳴りの修理の方法2:床上からフローリングの音鳴りを修理する方法で、
擦れ部分の摩耗を軽減して床鳴りを抑えます
いずれの方法も大工の経験によるところが多いので、難しい補修方法といえます。
そして無垢材フローリングの場合には、気温や湿度などの条件によってフローリング材そのものが伸縮するので、少し期間を開けて様子をみると床鳴りが止まることがあります。
新築して間もない場合やリフォームで床材を張り替えたばかりの場合は、半年から1年ほど様子を見ると良いでしょう。
さらに無垢材フローリングの床は水拭きすることで湿気を吸ってしまうので、膨張や収縮を繰り返して床鳴りが発生する原因になることがあります。
したがって床の掃除をする際にはなるべく水を使わないで乾拭きするようにすると共に、万が一水をこぼしてしまった場合にはすぐに拭き取ることが大切です。
まとめ
床鳴りが発生する原因は前述したように、構造の問題であったり木材の腐蝕やシロアリの食害であったり乾燥収縮であったりと多岐に渡り、一概には断定することはできません。
したがって素人判断で中途半端な対応をしてしまうとますます悪化してしまうことにもなりかねません。
ホームセンターなどではDIYによる床鳴り補修グッズなどが販売されていますが、まずは原因を明確にすることが大切なので、専門家に調査・診断を依頼することをお奨めします。
専門家によるホームインスペクションについてはこちら
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