中古住宅をホームインスペクション(住宅診断)する方法!

こんにちは!アフリスペック一級建築士事務所の関谷です(^^)/

私自身ホームインスペクションの仕事をしていますが6年前に自宅をリフォームして住んでいます!現在築29年の1階RC(鉄筋コンクリート造)、2、3階木造(軸組工法)の戸建住宅です。

そろそろメンテナンスが必要な年数だと思いましたので自宅をホームインスペクションしてみました!数回に分けてホームインスペクターの仕事の紹介や結果報告などをお伝えしていきます(^^)第1回目は設備編です!

汚水マス

写真に見えるのがすべて汚水マスです。

汚水マスとはキッチンやトイレ、浴室から流れてくる汚水が見られるマスです。

このマスを開けて汚物が詰まっていないかを確認します。

普段開ける機会がないと思いますが定期的に点検することで排水のトラブルを防止することができます。開けてみると正常かどうかはすぐにわかります。正常な状態だと少しだけ水が流れているような状態です。

私自身も数年間開けていないので赤丸で囲んでいるマスは開きませんでした(^^;;

手前の鉄板のマスが空いたので排水の状況を確認できましたが他のマスもなんとか開けたいと思います…(^^);

マイナスドライバーなどがあれば自分で開けられるので自分でも是非チェックしてみてください!

水栓柱の固定不良

水栓柱の固定ビスが錆びていてガタつきが生じています。

一見大したことなさそうですが固定ビスが破断すると以下のような不具合が生じる可能性があります。

・固定ビスの破断

・振れ留めがないので水栓柱が左右に振られる

・水栓柱の根本が破断する

・漏水

このケースは稀かもしれませんがここまでの予想をすることができます。

たかがビス一本変えなかったために漏水する可能性があります。

細かい部分ではありますが「水」に関する箇所は特に注意深く見ていく必要があります。

この部分も自分でチェックできると思います。水栓柱を横に揺らしてみれば固定具合がわかりますのでぜひチェックしてみてください!

洗濯機排水管の接続部分の漏水

こちらは車庫に置いてある洗濯機の漏水事例です。

パッと見で少し無理やり繋がれているのがわかると思います。

まず洗濯機から出ている蛇腹が少し無理やり繋がれています。これでは排水がスムーズにできずに汚水のつまりになる可能性があります。

また排水管も2箇所で曲げられていて接続部分が多くなっています。

その結果、接続部分の2箇所で漏水の跡が見つかりました。しかも配管の上端に漏水の跡が見られます。

これはどういうことでしょうか。普通水は下に流れていきますから漏水するとしたら配管の下端になります。

しかし今回の事例では上端に漏水の跡があります。

これは目一杯に配管内に水が流れて圧力がかかった結果、上端から漏水したと考えられます。

結果から見ても配管経路の見直しや洗濯機の高さなどを変える必要があると思われます。

この事例も目視で確認が可能なので配管が見える箇所については確認してみてください!(^^)

キッチン下配管漏水あと

こちらはキッチンの下の排水管になります。

継ぎ手部分から漏水のあとが見つかりました。

この事例は多い不具合で排水管の接続部分の接着に不具合があり漏水しています。

これは接着不良なので設備屋さんに連絡して是正工事をすれば大きな問題にはなりません。

天井付近でよく見ないと見つけられませんがこの事例も自分でチェックできる項目になりますのでぜひ配管の接続部分に注意して確認してみてください!

食洗機の排水管、勾配不良

こちらはシステムキッチンの食洗機下の写真です。食洗機の下には点検する蓋があります。引っ掛けてあるだけなので手で開けることができます。

こちらは一見正常に繋がれているように見られますがよく見てみると勾配が逆になっている箇所があります。大きな不具合にはなりませんが汚水が溜まりやすくなるのでできれば逆勾配にならないように蛇腹を繋ぎ直すのが良いと思います。

排水管をチェックする際は根本部分や接続部分を触ってみて水が漏れていないかをチェックします。見た目は正常に見えても裏側で漏水している可能性があるので必ず手で触って確認をします。

まとめ

設備編、いかかでしたでしょうか!自宅のインスペクションをしてみましたがそれなりに不具合がみつかりました^^;

このようにホームインスペクションでは目視を中心に調査を行なっています。

特別な道具などは必要ないのでチェックポイントだけ知っていれば自分でも確認できることがあると思います。

専門的な知識がないからと言ってすべて業者に頼んでいてはぼったくられる危険性もあります。

これから不動産の購入を検討されている方、中古住宅の購入をする方、新築を立てた方、自宅のメンテナンスをする方、建物に関わるすべての方が知っていて損をしない知識ですのでこの機会に是非勉強してみてはいかがでしょうか。

このブログでは専門用語をなるべく使わずにわかりやすく伝えていきますのでご覧いただけると嬉しいです!

今回は【設備編】でした(^^)/

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この記事を書いたひと。ホームインスペクター 関谷春樹

新潟県を中心に山形県(一部)・福島県(一部)・富山県(一部)・北関東エリア等を担当しています。
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