床下・小屋裏調査が標準仕様の理由。

床下・小屋裏調査が標準仕様の理由。

アフリスペックでは床下・小屋裏への進入調査を標準仕様としています。

その理由は何故なのか?

実際に見ないとわからないことが多すぎるからです。

注意! 建物状況調査は『簡易的な調査』です

宅建業法にて定められた建物状況調査(既存住宅状況調査)では、床下の進入・小屋裏(屋根裏)の進入調査等は求められていません。床下点検口・小屋裏点検口から見える範囲での調査となるので、全てを見ることはありません。

お客様の安心の為に…と制度化されたインスペクションですが、『それをして安心が出来るの?』という声が聞こえてきそうです。

その、その後ろ盾となっているの『既存住宅売買瑕疵保険』があります。
そしてその保険への加入基準となっているのが、建物状況調査です。

この保険に加入出来れば、何かあっても『ひとまず安心ですよね?』という考え方。それが宅建業法上のインスペクション『建物状況調査』なんです。

何だか、人間の生命保険に似ていませんか?
簡易的な健康診断で問題が無ければ生命保険に入れる…だから安心。

まずは実施しようとしているインスペクションが『建物状況調査』なのか、そうではない専門的な『ホームインスペクション』なのかを見極めてください。

それによってお客様の求める内容が大きく変わります。

『インスペクションをやってみたけど意味がない』という声をインターネット上でよく聞きますが、その正体は、インスペクションの定義の違いと、お客さんが求めている内容のギャップが原因だったのです。

これを的確に説明が出来る不動産屋さんは、それこそ一握り。

インスペクションについて説明してもらうと、建物に対する知識や理解度をはかれるかもしれません。

基礎のひび割れ(クラック)の事例『表と裏』

さて、一つ写真を見ていただきます。

下記の写真は外部からの調査で幅2.0㎜の基礎のひび割れでした。
これについても、基準の0.5㎜以上に該当しますので、建物状況調査の劣化事象として扱われます。

これを直さなければ『既存住宅売買瑕疵保険』には加入出来ません。

建物状況調査の場合には、床下への進入を求められませんので、ここまでかと思いますが、実際に床下に進入をしてみると、以下のような状況でした。

外部側で2.0㎜だったひび割れは、内部側では10.0㎜前後。
そして床下には、その他にもシロアリの被害や湿気・カビなどの事象が多くみられました。

床の傾きがシロアリの被害(蟻害)が原因であること等も、床下に入ってわかることが多いです。

進入が必要なもう一つの理由『ゴミだらけ・不具合だらけの建物の奥の奥』

それは、点検口から見えないことを良いことに、施工が荒かったり手を抜かれていることが多いのです。

手抜き工事や欠陥工事はお客さんが見えないだろう…見ないだろうというところで起こります。

これは小屋裏の写真。

断熱材がずれて隙間が空いていたり、ごみが放置してあったり。
新築でも清掃が行き届いていなかったり。
たばこの吸い殻が落ちていたり。

ひどい時には、壁を解体したらゴミ袋ごと出てきたということもありました。

マナーが悪い物件は職人の性格が反映されるのか、不具合が多く存在することが多いのです。

屋根の雨漏りも奥の方で発生している可能性があります。

小屋裏(屋根裏)・床下への進入調査の必要性

やはり、床下進入・小屋裏進入はインスペクションをする場合には最低限必要な調査です。

おすすめ!というものでは無く、この調査をしなければ、アドバイスについては大半が想像の域で終わってしまい、それこそお客様の求めるインスペクションにはなりません。

それなので、アフリスペックでは標準仕様で行っています。

床下・小屋裏進入を含む徹底調査
(認定インスペクション)

報告書無…¥55,000(税別)
報告書有…\80,000(税別)


※125㎡以内・交通費は10kmあたり¥300~

お気軽にお問い合わせください。0120-768-054 電話受付時間 9:00-18:00

お問い合わせフォーム

それ以外にも様々な調査がありますが、それは建物の基本を押さえてから行うもの。ドローンもサーモグラフィーも、それだけを行ってもあまり意味がありません。

建物の全体像を見極めて、その上で状況に応じて行わないと単なるパフォーマンスで終わってしまう可能性が高いのです。

まずは基本を押さえて建物の全体像を知りましょう。

住宅診断・調査・検査・ホームインスペクション専門
アフリスペック一級建築士事務所でした。