止水性能のはなし
こんにちは。
千葉の住宅診断・ホームインスペクション事務所 アフリスペックです。
今日は止水性能の話です。
住宅の中で、雨を防いでくれるのは、屋根・外壁・ベランダの防水等さまざまです。
当たり前のことですが、これらが正常に機能するから雨漏り等を発生させないようになっています。
そしてその考え方には、1次防水と2次防水という考え方があります。
1次防水とは、常に外部に露出している部分です。
基本的な雨についてはここで水を止めて浸入させないようにします。
ただし、外部にずっと露出しているということで熱や紫外線等その他の様々な要因が重なり、劣化が早まるのはイメージが出来るのではないでしょうか。
大事なことは、1次防水が劣化などで機能しなくなった時に、2次防水がどのように働くかということです。
2次防水は1次防水で防げなかった雨水等を防ぎ、外側に排出する役割を持っています。
2次防水が機能していれば外壁のシーリングが切れたり、屋根材が割れたりしてもすぐに雨漏れをすることはありません。
じゃあ、シーリングとかはメンテナンスしなくても大丈夫?となるかもしれませんが、2次防水が常に雨にさらされても大丈夫ということを意味しているものではありません。
長い間、2次防水が外部環境にさらされたままだと、2次防水の劣化も進行してしまいます。
2次防水が破られたら、さあ大変。雨漏りの発生です。
つまり1次防水の劣化や異常を早期に発見し、定期的にメンテナンスを繰り返していくことが重要です。
こんな説明に遭遇することがあります。
『多少屋根が割れても、その下の防水層が守ってくれているから大丈夫ですよ』
『外壁の中にも止水層があるので、シーリングが多少切れても大丈夫です』
確かにその通りなのですが、それは1次防水が大半の雨水を防いでくれているからなのですよね。
なるべく2次防水に負担をかけない止水設計が必要です。
外壁の不具合や、屋根の不具合などを見つけた場合には速やかに対処をしましょう。
そのために定期的な点検が必要なのは人間も家も一緒なんですね。
千葉の住宅診断・ホームインスペクション事務所 アフリスペック一級建築士事務所でした。
それでは!