建築士の資格要件が変更になります。

こんにちは。千葉市の住宅診断・ホームインスペクション事務所 アフリスペックです。

来年度から建築士試験の受験要綱が変わるようです。

住宅診断において、建築士の資格が必要な範囲は『建物状況調査』『フラット35適合証明』『瑕疵保険検査』『耐震基準適合証明』の発行等です。
それ以外の診断については、特に建築士の要件は求められませんが、その言動に責任が伴うという意味では建築士に依頼するのが適正かもしれません。

その建築士になる為の試験が今回変わろうとしています。

以前までは建築士の資格試験には学校を卒業してから実務経験を積む必要がありました。
つまりほとんどの人が働きながら資格を取るというとにかくハードな試験だったのです。

しかし、改正後は実務経験は建築士の登録要件に変わるため、学校を卒業してすぐに受験することが可能になるのです。
これはどういうことかというと、在学中から建築士試験の準備が出来るということですね。

若者の建築離れは進んでおり、建築士の高齢化も同時に進んでおります。

住宅診断に話を戻すと、この住宅診断という仕事は年齢に制限はないものの、経験値や床下や小屋裏に潜って調査するというハードな仕事であるということを考えると、35~60歳辺りまでのしごとになるかもしれません。もちろんそれ以上の年齢でも体力が続く限り調査は可能ですが、それ以下の経験値の少ない若年層ではなかなか難しい仕事かと思います。

そして住宅診断は冒頭に挙げたように様々な制度に絡んできます。

例えば『建物状況調査』は不動産取引。
『フラット35適合証明』は金融。
『瑕疵保証検査』は保険。
『耐震基準適合証明』は税制などなど、同じ調査とはいえ様々な制度に絡んでくるのです。

この制度の流れを把握している建築士でなければ、おそらく話が通じないまま検査をしただけ…になってしまう恐れがあります。

アフリスペックでは、『建物状況調査』『フラット35適合証明』『瑕疵保証検査』’耐震基準適合証明』等の発行を行っております。
もちろん、各制度の活用方法についてもご提案が可能です。

ただし検査はきちんと。現地調査無しでの証明書発行は行っていません。
証明書発行料をハンコ代だと思ってご依頼されてくる方もいらっしゃいますが、他で可能と言われた場合でもお断りしております。

建築士が証明する書類はあくまで、国の基準を満たすことを確認するための証明です。
国に代わってその証明業務を取り扱えるだけのことです。建築士がエラいわけではありませんのでご注意ください。

すこし堅い話になってしまったかもしれませんが、証明書に関するトラブルが絶えない様です。
最悪の場合には、依頼者様に多大な迷惑が掛かる可能性がありますので、十分にご注意ください。

千葉市のホームインスペクション・住宅診断・住宅検査事務所 アフリスペック一級建築士事務所でした。
それでは!