【保存版】インスペクターの選び方。一級・二級建築士論争に終止符を。

こんにちは、千葉市の住宅診断事務所・アフリスペック一級建築士事務所です。

WEB制作を自社対応として広告費を削減し、より利用していただきやすい住宅診断事務所を目指しています。そんな中で気になるのは、検索キーワード。お客様がどのような検索で探しているのか…ですが、最も多いのは『一級建築士』の様です。

今回は切り口を変えて、なぜ『一級建築士』が求められるのかについて考えてみたいと思います。

インスペクターの選び方。
一級・二級建築士論争に終止符を。

一級建築士試験制度について

ご存知の通り、一級建築士は難易度の高い国家資格です。
2018年度の合格率を見ると、総合合格率(学科・製図試験を通して)は12.5%となっています。およそ10人に1人が合格するということですね。

『あれ?思ったより高いんじゃないの?』と思う方もいると思います。
ただし、建築士試験を受験するためには実務経験が必要でした。
(…でした、というのは2020年から制度が変わります。)

大学卒で2年、専門学校卒で4年の実務経験で、一級建築士を受けるための受験資格を得ることが出来ます。

学生から社会人になり激務と言われる建築業の中で実務経験を積み、ようやく仕事に慣れて様々な現場を任され始めた頃が建築士受験資格の時期とぶつかります。まさに寝る間を惜しんで勉強した者が勝つ試験です。現状の建築士制度はそのようなハードな状況で勉強した人の内、10人に1人が合格するという背景があるのです。12%が高いと感じるか、低いと感じるかは人それぞれだと思います。

しかし、今回の制度改正では学校を卒業した人が直接受験が出来るように変わります。その後、実務経験を積んだうえで登録となるのです。これは若者の建築離れを食い止める手法としても期待されていますが、逆に言うと学生の内から勉強をしていた人が有利という構図です。

いかがでしょう。学校で試験勉強を頑張ってから、通常に建築会社で働くなりすれば一級建築士になれてしまうのです。

結論から言うとまだまだ実務数年の人が『一級建築士です』と登場するのです。
ちょっと違和感があるかもしれません。

インスペクションに適正な建築士の種類。比べてみよう!

そんな中で勃発している、二級建築士はダメ、一級建築士じゃないと…という論争があります。はたしてそうなのでしょうか。

一級建築士と二級建築士の違いはなんでしょう。
あげるとすれば

・試験の難易度(一級…12.5% 二級…22.2%)※2018年度総合合格率参照
・取り扱うことのできる規模や用途の違い…等です。

そこが住宅診断に重要な要素かどうかは人によって感じ方が違うと思います。
どちらかというと住宅に関する試験勉強をしているのは『二級建築士』です。

それだけ聞くとじゃあ『二級建築士』がいいじゃない…と思うかもしれませんが、それはあくまで試験の話。机上の話に過ぎません。

もちろん『二級』→『一級』とステップを踏んで試験をパスしてきた建築士もたくさんいます。

アフリスペックも『二級建築士』を取得し住宅の勉強をしつつ、『一級建築士』へステップアップしてきました。

話をもどすと、つまりどちらが良いのか判断ができないんです。

しかし、一級か二級かは別として、『建築士』に頼むというメリットは大きくあります。それは建築士が行うインスペクションは様々な税制に絡むことが出来るからです。

インスペクションの種類。インスペクション無料に注意!

そもそも日本のインスペクションは誰でも出来るものでした。しかし、2013年に国交省でそのガイドラインが策定されその後制度化されていくのですが、その時に大きく2つにわかれます。

①建築士がするもの、
②そうでないもの (誰でもできるもの)

建築士がするものは、その他の住宅制度や税制優遇に紐づくことが出来ますが、そうでないものは出来ません。

更には日本でいうで『インスペクション』は定義が曖昧なことから色々なところで言葉だけが一人歩きし、リフォーム業者の見積り用の現地確認でさえ『インスペクション』と言われるようになってきました。そう、インスペクションを無料でやりますよ…と言いながら、リフォーム工事の受注に繋げていく手法が横行していますのでご注意を。

もう一つの超重要資格、1級建築施工管理技士とは

資格に重要度を求める方ならばもう一つ覚えておいていただきたいのが『1級建築施工管理技士』の資格です。

こちらも2018年度の合格率としては、学科36.6%、実地37.1%。通して換算すると13.5%程度の難易度です。建築士同様に受験資格要件があり、建築学校を卒業し大卒で3年、専門学校卒で5年の実務経験が必要です。

こちらは大規模な建築物に於いて、専任で現場に配置が求められる資格者です。
工事中の工事看板等で見たことがあるのではないでしょうか。

アフリスペックもこの資格を取得していますが、どちらかというと建築士より想像力を働かせなければならない資格試験です。

特に実地試験と言われる記述の試験については、自分の担当した現場についてどういった配慮をしたか等を自分の言葉で説明しなければいけません。机上の付け焼刃の知識では太刀打ち出来ません。つまり現場経験を積んでいなければほぼ解答が出来ない試験となっています。

いかがでしょう。本来インスペクションの業務に重要な資格をあげるとすればこちらの資格のように感じませんか?

そして住宅診断士 宅建士

そして住宅診断士があります。こちらはまだ民間の資格で、誰でも受験することが可能です。しかしその合格率は27.3%(2019年)と決して高くはありませんが択一試験のみで合格が可能な為、中には現場に出たことが無い方もいます。そういった方は実務未登録者として住宅診断の普及に力を注いでいます。

さらに宅建士については不動産の取引における重要資格です。こちらも誰でも受験可能な資格ですが、その合格率は17.1%(2019年)不動産会社には5人に1人の割合で配置が必要で、重要事項説明を出来る取引におけるプロフェッショナルです。

資格が重要ならば1万人に1人の弊社で間違いありません

もしお客様が資格だけを重要視してインスペクターを探しているならおそらくアフリスペックで間違いはないものと自信を持っています。

  • 二級建築士…22.2%(住宅建築がわかる)
  • 一級建築士…12.5%(大規模建築がわかる)
  • 一級建築施工管理技士…13.5%(工事管理がわかる)
  • 住宅診断士…27.3%(診断技術がわかる)
  • 宅建士…17.1%(不動産取引がわかる)

総合で0.0175%。
つまり建築の有資格者の中でも10000人に1人か2人というレベルです。

しかしそれはあくまで資格だけの話。
資格だけで選ばないでください。

アフリスペックの得意なインスペクションは、劣化事象と原因を逆算し、予めどのような対策を講じておけば良いかと、今後どのように付き合っていくべきかを時間軸で考えることです。

時間軸で考えるということで、対策をすべき優先順位がわかってきます。

しかし最も重要なのはインスペクターとの相性なのかもしれません。

施工者(職人)の大変さが身に染みた

今までホームインスペクターになることを目標に様々な仕事に取り組んできました。

そして私の中で最も重要な経験は、自分でマンションをフルリノベーションしたこと。自分でものを調達し、運搬し、施工し、清掃をし、点検をし…。細かいことは言いませんが、何が大変で、どんな作業が面倒臭いか、身をもって感じました。

職人や現場監督も人間です。
時には面倒になってしまったりすることがあります。

そんな時に『もしかしたら手を抜いているかも…』が手に取るようにわかるのです。

これは勉強で得られるものではなく、感覚の話。

もちろん、家づくりに関わる人の大変さも理解していますのでどうやったら手間を最小限にした手直しが可能になるのかを考えています。

まとめ

以上のことをまとめると下記のようなことかと思います。

  • 一級、二級の別はそこまで重要ではないが、建築士かそうでないかは制度活用には重要
  • 責任ある発言の為には建築士資格は重要
  • 実務や現場経験としては建築士より1級建築施工管理技士の方が重要
  • インスペクションは不動産取引の理解が重要なので宅建士は尚良し
  • 住宅に関わる人の感覚や立ち位置の違いを感じとれることが重要
  • 相性が重要

多角的なアドバイスを適正な価格で。

インスペクションはその費用を単独で見た時には、高額に思われることがあります。中には数十万円になる場合もありますが、アフリスペックでは出来るだけコストを抑えた住宅診断を提供します。

※価格の秘密についてはこちら↓↓をご参照ください

『リーズナブルな料金の秘密』

そしてその住宅診断は建築に限らず『住宅』に関する多角的なアドバイスです。

いかがでしょうか、インスペクター選びの参考になりましたでしょうか?
もしもピンっ!と感じたり、ビビビッ!と感じたりした場合はお気軽にご連絡をください。

これも何かのご縁かと思います。

アフリスペックは日本一敷居の低い建築士事務所を目指しています。

それでは!

【保存版】インスペクターの選び方。一級・二級建築士論争に終止符を。”へ1件のコメント

この投稿はコメントできません。