熱中症予防にも無断熱はやめましょう!

こんにちは。
千葉県千葉市の住宅診断・ホームインスペクション事務所 アフリスペック一級建築士事務所です。

今日は断熱のお話です。

さて中古住宅を購入するとき断熱材は入っているのでしょうか!?
え!?入っているでしょ??って思いますよね。
でも実は断熱材無し…っていう住宅もたくさん存在しているのです。ご存知でしたか?

そもそも住宅の断熱については義務化はされていないんです。
つまり無くても違法ではないのですね。

住宅の断熱性のがどのように影響をしてくるかというと、まずは空調が効きやすくなります。ということは光熱費が下がります。そして快適になります。更に部屋の温度差を無くすようにすれば冬場のヒートショックなどのリスクも軽減し健康に繋がります。そうすることで医療費の削減になります。更には国の医療費負担が安くなります…そして、税金が安くなりお金が残るといいですね(笑)

要するに良いこと尽くしの断熱なのです。

それでも、断熱するのって大変なんでしょ?大がかりにやらないといけないのでは?とお考えの方もいらっしゃるかもしれません。しかし現在では様々な工法が開発され、後から施工でも出来るものが多くなってきました。

その一つがセルロースファイバーの吹込み工事。調湿性や断熱性を同時に備える良い断熱工法かと思います。

ちなみに無断熱の状態~セルロースファイバーを吹き込んだ場合どの程度吹き込めばよいかというと、地域にもよりますが約100~150mm程度が目安と言われています。

これはコストと性能のバランスを考えた数値で、それ以上吹き込んでも性能向上の値は鈍化していくということです。
とにかく厚くではなく、ある程度にしておいてそれ以上はその他の部位にお金をかけるべきです。
例えば、開口部の断熱等にでも。

0mm⇒10mm吹き込むと、断熱性能は約2倍。
0mm⇒30mm吹き込むと、約4.5倍
0mm⇒100mm吹き込むと、約12倍

注目してもらいたいのは、10mmでも断熱性のは2倍に高まるのです。
クーラーボックス等をイメージしていただければよいかと思いますが、薄いですよね。
無断熱とはどれだけリスクの高い状態なのでしょうか。

少し例えは極端かもしれませんが、断熱性能(熱還流率)は厚みに比例します。
つまり0mmのものはいつまでも0ということです。
そしてその断熱は材料や施工によっても大きく異なることを覚えておいてください。

これから夏本番になりますが、皆様も体調にはお気を付けください。
ちなみに家の中で一番涼しい場所はというと…床下ですかね。
週に数回床下へ潜ると慣れてくるものです(笑)

千葉市の住宅診断・ホームインスペクション事務所 アフリスペック一級建築士事務所でした。

それではまた。