ホームインスペクター 関谷春樹

アフリスペック一級建築士事務所の関谷春樹です!

初めてのブログ投稿なので今回は私の考えについて記事にさせていただきます(^^)

高校卒業から現在に至るまでの経験や感じたことを記事にしましたので是非ご覧ください。

見習い大工から棟梁まで

私は高校卒業後に見習い大工として工務店に就職しました。

建築のことは全くわからない私でしたが一つだけこれはおかしいのでは?と思うところがありました。

それは「図面が確定していない」ことです。

先輩について仕事をしていると「そこは決まっていないからまだやらないで!」とよく言われていました。

素人ながらになぜ図面が決まっていないのに工事が始まっているのか不思議でたまりませんでした。

今になってようやく分かりましたが住宅の工事は造りながら考えることがほとんどだということです。

その後多くの経験を積み、造りながら考えることがいかに工事の不具合を発生させるかもわかってきました。

大工の棟梁としてその課題を解決するために必死になって図面を確定するように努力をしたり施工図を書くように現場監督と打ち合わせをしたりしましたがなかなか状況を良くすることができずにいました。

その結果、棟梁としていくら頑張っても図面を確定することはできないと思い現場監督に転職しました。

現場監督時代

現場監督では大工時代に不満だった「図面を確定する」という課題に取り組みました。

しかしそこでもなかなかうまくいきません。

工事を始めるには営業、設計も関わってきます。

いくら現場監督であろうと図面を確定するという課題を克服することは容易ではありませんでした。

また図面が確定したとしても施主の気が変わり変更することも多々ありました。

今でも「図面を確定する」という課題は達成できず日々試行錯誤をしている状況です^^;

多くの経験を積んで感じたこと

私が大工や現場監督として仕事をしてきて一番強く感じていることは

「造る人次第で建物は大きく変わってしまう」ということです。

最近では耐震等級や断熱性能などの重要性が取り上げられていますがそれらはあくまでも設計の話です。

いくら良い設計をしても職人が正しく施工して現場監督がきびしくチェックしなければ本来の性能を発揮できません。

そのために必要なのが第三者の目線で公正に判断できるホームインスペクターだと思っています。

私は大工も現場監督も経験があります。

正直、大工だった頃「このくらいいいんじゃないか」と思ったこともあります。

現場監督の頃は自社大工を抱えていたので上司にあたる大工さんに是正の指示をすることにためらいを感じたこともありました。

だからこそホームインスペクターとしてなんのしがらみもなく指摘できる存在は大きいと思います。

ホームインスペクターとしての使命

近年の少子化や核家族化により空き家問題が取り上げられていますがその問題を解決できるのもホームインスペクターだと思います。

私自身、築28年の妻の実家を断熱リフォームして暮らしています。

日本の住宅の寿命は30年などと言われていますがあと2年で寿命を迎えるとは全く思いません!

確かに30年前の住宅と今の住宅を比べれば構造も断熱も桁違いです。だからと言って壊してしまうのは筋が悪いです。しっかりと調査し不具合を直せばまだまだ使える住宅ばかりです。

まずはわれわれインスペクターに見てもらい判断してもらいたいです!

長々と私の思いを書いてしまいましたがこれからはホームインスペクターとして皆様にとって役に立つ情報を発信していきますのでよろしくお願いしますm(_ _)m