FRP防水のトップコート劣化は既存住宅売買瑕疵保険等の指摘事項です。
こんにちは、千葉市の住宅診断・ホームインスペクション事務所 アフリスペックです。
本日はFRP防水のトップコート劣化について。
実はFRP防水が住宅で主流になってきてからまだ20数年程度しか経っていません。
そのせいか、既存住宅の調査に入ると意外と多いトップコートの劣化。
トップコートはその名の通り、トップをコーティングするものです。
防水層までは至らないものの、それを保護するものです。
特に雨漏りが始まっているわけではないのですが、これがあると基本的に建物状況調査(国で定めたインスペクションの劣化基準)の指摘事項になり、既存住宅売買瑕疵保険やフラット35の適合証明等の発行はできません。
最初の基準では劣化とみなさない方針だったようですが、やはり雨漏りの予防という意味ではメンテナンスをするべきだという考えになったものです。
前置きが長くなりましたが、このFRPのトップコートの劣化については見逃されていることが多いのです。
外壁や屋根はきれいにリフォームされているのにここだけ残されていたりとか、そもそも大丈夫そうだから放置されているだけなのか。
『なぜだろう?』と考えるとやはり歴史の浅さにあるのかもしれませんね。
トップコートの劣化は調査に入ると大小はあるものの、高い確率で生じています。
まだまだメンテナンスの習慣というものが業界にも根付いていないのかもしれません。
瑕疵保険やフラット35の適合証明などの際にはこの部分についてもチェックします。
通常、バルコニーを見るだけである程度わかる事象ですので検査の申込をする前に確認をすることをお勧め致します。
指摘があった場合には修繕の手配や再検査等の手配が必要になり、たださえスピード感のある不動産取引の中ではその他の手続きにも影響を与えかねません。
既存住宅売買瑕疵保険やフラット35適合証明書は費用を払えば発行できるものではありません。
適正な検査を行った上での判断のもとに発行をするものですので、その辺りには注意をしておきましょう。
千葉県千葉市の住宅診断・住宅検査・ホームインスペクション事務所のアフリスペック一級建築士事務所でした。
それでは。